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それが造られた華だとしてもの登場人物

それが造られた華だとしてもの登場人物(それがつくられたはなだとしてものとうじょうじんぶつ)は『それが造られた華だとしても』に登場する人物の一覧である。

キャラ一覧

主要人物

主要人物

望月渉(もちづき わたる)
 本作の主人公。藤ヶ咲北高校二年E組に所属する男子生徒。面倒くさがりな性格で梅雨の時期の湿気や雨が嫌い。部活動はしておらず帰宅部、だが塾やバイトをしているわけではない。クラスでの成績はそこそこいいほうで、また運動神経もよい。そのため帰宅部をいいことに便利屋として色んな部活動に駆り出されることが多い(第一話では男子バスケ部に付き合わされている)。通称『便利屋望月』。
 幼馴染である凛や友人以外には基本、無愛想な顔と態度をしているが悪意があるわけではなく性格上である。面倒事は嫌いだが頼まれごとには弱く、きっちり熟してしまうお人好し。飛び抜けて目立った生徒ではないが洞察力に優れており直感で動くタイプ。料理が得意で家庭科の成績では群を抜いている。推理するのが好きで凛には内緒でそういった類の本を愛読していたり、将来は凛を支える警察官を志している。
 凛のことが好きなのに思いを伝えられずに高校二年生になってしまった。周りからはお似合いだと言われたり、またカップルだと勝手に思われていることもしばしば。昼食は毎日凛が作ってくれているお手製弁当であり、クラスで食べていると「愛妻弁当」といじられるのでできるだけ人がいない間に早く食べている。響弥とは中学からの付き合いで親友の関係。渉なりに響弥のことは理解しているつもりで扱うのも得意。芽亜凛のことは近づき難い子だと思っており苦手。
 呪いやオカルトは信じておらず興味も薄い。二年E組の伝承のことも響弥から聞かされるまで知らなかった。

百井凛(ももい りん)
 本作のヒロイン。二年E組の学級委員長を務める小柄で可愛い女子生徒。正義感が強く少しの悪も許せない性分。小さい頃からよくいじめっ子に立ち向かっていた(渉談)。将来の夢は警察官になることで、部活動は柔道部。柔道部の女子は凛一人であるが、二年生でありながら部員をまとめている実力者。柔術以外に独学で『逮捕術』も学んでいる。
 明るく前向きな性格だが同年代の女子や不良には嫌われてしまうタイプ。本人は気にしておらず、みなに平等に接している(そこが逆効果でもある)。委員長ということもあり教師からよく頼み事をされる。そのため職員室に立ち寄ることは多い。
 転校してきた芽亜凛のことを任されただけあって、彼女とすぐに仲が良くなる。恋愛には疎く鈍感で渉の気持ちにも気付いていない。しかし恋として考えたことがないだけであって、凛も渉のことが好き(互いに互いの気持ちに気付いていない)。告白は渉からしてほしいと思っており、自分からは言い出せていない。C組の松葉千里とは中学からの親友関係だった。
 呪いやオカルトはあるなし問わず信じたくないらしい。人間などにはめっぽう強いものの、目に見えないオカルトじみたものが怖い(ホラー映画やお化け屋敷は平気)。

橘芽亜凛(たちばな めあり)
 本作の準主人公。六月三日、梅雨の時期に藤ヶ咲北高校二年E組に転校してくる。容姿端麗で頭脳明晰、おまけに運動神経も抜群な、誰もが振り向く美少女。転校初日から凛と名前で呼び合うほど仲良くなる。芸術科の選択では偶然にも凛と同じ美術を選択しており、部活動は凛の所属している柔道部のマネージャーになる。
 凛や女子生徒に対してはにこやかに話すが、男子が相手だと豹変する。口調は敬語気味で他人行儀になり、笑顔を浮かべることもなければ愛想を振りまくこともない。だが美人で賢い噂の転校生として学校中に彼女のことは広まっており、芽亜凛に思いを告げる男子生徒は後を絶たない(初日では五人から告白されている)。
 妙に勘が鋭く観察力に長けている。彼女の行動や言動に翻弄される生徒は少なくなく、渉もその一人である。凛を親友だと称しており彼女のためなら自分が犠牲になってでも救うほど(第二話)。
 呪いやオカルトを信じているかは不明である。

神永響弥(かみなが きょうや)
 渉の親友で二年C組の男子生徒。明るく楽観的なムードメーカー。顔は悪くないのにそのおちゃらけキャラと性格のせいでモテない。成績は平凡だが運動神経は悪く、体力もなければ筋力もない。友人からはもやしだのお姫様だのといじられる。目が悪いので普段はコンタクトレンズを付けている。部活動はしておらず帰宅部。放課後は友達とよくカラオケに行っている。

 一見問題児だがコミュニケーション能力が高く、教師からは気に入られ(いじられ)やすい。渉とは中学からの付き合いで親友。響弥が渉にべったりで渉からは軽くあしらわれているため、周りからはヘンな関係に思われがち。本人としては渉と凛のことを、からかいつつも心から応援しており、そのあたりの空気は読める。芽亜凛には転校初日、一番目に告白しており、冗談かと思えば本当に(本気で)好きらしい。芽亜凛が倒れたときも一番に駆け寄るなど、惚れた女には熱いようだ。
 呪いやオカルトを信じている。実家が寺であり、跡取り息子であるためそういった話はよく聞かされるらしい。渉に例の伝承のことを教えたのも響弥だった。

渉アンカー
芽亜凛
藤ヶ咲北高校

二年E組の生徒

藤ヶ咲北高校

二年E組の生徒

 本項では出席番号順に各メンバーを記述する。

男子
宇野涼介(うの りょうすけ)
 出席番号一番。二年E組の問題児代表。いたずらや嫌がらせが好きで、授業妨害やいじめを積極的に行なっている。と言っても、一部のクラスメートに制汗スプレーを後ろから吹きかけたり、私物を盗んだりと低レベルかつ卑怯な手ばかり。B組の宮部と仲が良いが、彼に比べると臆病者で見劣りする部分がある虎の威を借る狐。
 低身長がコンプレックス。部活動はしておらず帰宅部。オカルトや怪談嫌いの怖がり。

柿沼慎二(かきぬま しんじ)
 出席番号二番。渉と響弥とつるんでいるうちの一人。C組の清水とゴウと揃っていつメンである。無邪気な性格で物事を軽く見がちな剽軽者。『渉と響弥が恋人関係である』という噂を流した元凶だったりする。いわゆる腐男子。
 帰宅部だが、いつメンの中で一番運動神経が良い。渉のことは『望月』、響弥のことは『響弥』と呼ぶ。呪いやオカルトは信じていないがそういった現象は苦手。

熊谷友貴(くまがや ともき)
 出席番号三番。通称『不思議くん』。非常にマイペースな性格で言動が読めない。ぼうっとしているかと思いきや急に走り出したり、体育ではグループを無視して一人遊びを始めたり、教室の授業中でも歌い出したりする。ある意味での問題児。その奇妙なキャラクターのせいか、宇野達にいじめの対象にされている。が、本人は気づいていない。
 部活動は文芸部。男子の名前は頭二文字+くん付けで呼ぶ(渉の場合はワタくんになる)。呪いやオカルトは信じている。

小林広人(こばやし ひろと)
 出席番号四番。愛称は『バヤシ』。冷静で温厚な性格。どの立場からでも物事が見れる落ち着いた感性の持ち主。だからこそ彼の言葉には信憑性があり、強い説得力が生じる。
 柔道部に所属しており、身体が大きいため席順は後ろになりがち。呪いやオカルトは信じていない。

白峰宝(しらみね たから)
 出席番号五番。楽観的な性格で友人が多く、女子受けも良い。しかしモテているわけではなく、友人止まりがほとんどなキャラ損。よく苗字を『シロミネ』と間違えられるが、正しくは『シラミネ』。
 柔道部は高校から入ったため初心者に近く、体格も細マッチョである。呪いやオカルトは信じているほうだ。

新堂明樹(しんどう はるき)
 出席番号六番。宇野と辻とつるんでいるE組の不良生徒。学力、運動神経、共に良好。冷静な性格で頭の回転も早い。立ち振舞からして最も周りを見れているのが彼であり、グループの真のリーダーと言える。
 男子バスケットボール部の幽霊部員で、自分の代理に呼ばれている渉のことが気に食わず、突っかかることが多々ある。呪いやオカルトは信じない。

杉野唯(すぎの ゆい)
 出席番号七番。消極的な性格で、話し方も辿々しい。学力は平凡だが、運動神経はE組一悪い。女の子みたい、という理由で名前がコンプレックス。親が女の子が欲しかったという理由もあり、彼が消極的な性格になってしまった原因でもある。

 帰宅部。呪いやオカルトは信じていない。あったら怖いと思っている。

関田秋彦(せきた あきひこ)
 出席番号八番。誰に対しても敬語で話す真面目系眼鏡男子。口調も相まって冷たく見られがちだが、その中身は優等生で努力家。文武両道なクラス委員・萩野拓哉をライバル視しており、彼に負けないように日々勉強に励んでいる。運動は苦手で部活動には入っておらず、塾に通っている帰宅部。
 唯一憧れの生徒がA組におり、髪型を真似ているだとか。呪いやオカルトは信じていない。

棚橋光(たなはし ひかる)
 出席番号九番。天真爛漫な性格で、コミュニケーション能力が高い。少々言動が軽率じみているが、空気を読んで発言できる常識人でもある。良く言えば、はっきりと意見が出せるタイプ。
 中学から野球部に所属しており、高校では坊主以外でも許されたため髪を伸ばし始めた。呪いやオカルトは信じているし面白がっている。

辻勇利(つじ ゆうり)
 出席番号十番。同じく宇野と新堂とつるんでいるE組の不良生徒。面倒くさがりのダウナー系。子供っぽい宇野よりも、冷静沈着でクールな新堂のことを慕っている。意外と仲間内を大切にする主義で、この集まりを壊そうとする教師や部外者には容赦しない。
 部活動は男子陸上部。ほかの不良と違って真面目に取り組んでいるようだ。呪いやオカルトは信じていない。

萩野拓哉(はぎの たくや)
 出席番号十一番。二年E組の男子学級委員長。顔良し、高身長、文武両道。気さくで頼れるクラス委員で、男女問わず人気が高い。気取らず誰にでも平等に接する人の良さが滲み出ているため、渉は彼のことを『いい奴』と評価している。凛とは委員長コンビとして、度々協力的な姿勢を見せている。

 一部から呼ばれている愛称は『ハギタク』。所属する男子バスケットボール部では、後の部長候補である。渉のことを気に入っており、幽霊部員の助っ人としてよく誘っている。博愛主義者で、本人も自覚している両性愛者である。なお、√6 安楽編ではメインキャストを務めている。呪いやオカルトは意外にも信じている。

向葉総司(むかいば そうじ)
 出席番号十二番。飄々としていて掴みどころがなく、気まぐれな性格。男子陸上部のエース。端正な顔立ち故かモテモテである。だが本人は女子よりも男子といたほうが楽しいらしく、髪色を派手に染めたのも女子避けのため(それでもモテるらしい)。
 お菓子が大好きで目がない。萩野とは、お互いモテまくって困ることから意気投合し、クラスでも特に仲がいい。呪いやオカルトは信じていない。

村瀬宏太(むらせ こうた)
 出席番号十三番。普段から目立たないようにしているため口数が少ない。帰宅部。だが好きなものに対しては話が別。アニメや漫画、ゲームのことになると途端に多弁になる、いわゆるオタクくんである。
 芽亜凛の転校初日に、彼女に告白したうちの一人。彼女の『美少女』という属性に惹かれて告白したようだが、当然のように玉砕している。呪いやオカルトは信じていないが、ファンタジー世界に憧れている。

望月渉(もちづき わたる)
 出席番号十四番。詳細は上記

渡邉駿一(わたなべ しゅんいち)
 出席番号十五番。明るさと天然を兼ね備えた癒やしキャラ的性格。E組の早弁常習犯で、クラスメートや教師からよくいじられている。

 部活動は野球部。名前に負けず劣らず、野球部随一の足の速さを持つ。呪いやオカルトは信じていない。

女子
岸名さやか(きしな さやか)
 出席番号十六番。温厚でのんびりとした性格。見た目は文系で、真面目そうな眼鏡っ娘だが、実際の成績は下から数えたほうが早いくらい頭が悪い。E組の世戸中心の女子グループ、通称『世戸グループ』に所属している。
 楠野と最も仲が良く、いつも二人でいる。部活は女子テニス部だ。呪いやオカルトは信じている。

楠野英梨(くすの えり)
 出席番号十七番。いたずら好きで、お喋りな性格。世戸グループ所属。「にゃー」や「にゃん」など、口調に猫語を混ぜて話す。天然な岸名をいじるのが大好きで、グループ外でもよく二人でいる。
 友達の不幸を自分のことのように受け止める仲間思いな少女であるが、その代償として怒ると怖い。部活動は女子テニス部。呪いやオカルトは信じていない。

桜井遥香(さくらい はるか)
 出席番号十八番。E組の三城中心の女子グループ、通称『三城グループ』に所属している。天真爛漫な性格で、グループ外の子とも分け隔てなく接する自由人。自分をしっかり持っており、一人でも行動ができる。グループの盛り上げ役。
 部活動は女子バスケットボール部。呪いやオカルトは信じていないが楽しんでいる。

三城楓(さんじょう かえで)
 出席番号十九番。誰にも臆しない性格で、面倒見が良い姉御肌。グループの中心核。男子とも仲が良く、クラスの権力者に近い存在。運動神経抜群の女子陸上部。
 C組の響弥とは幼稚園と小学校が同じ。だが再会して、別人のように明るくなってしまった響弥に過去の話はできずにいる。そして今でも、彼のことを想い続けている。呪いやオカルトは信じていない。

椎葉穂(しいば みのり)
 出席番号二十番。三城グループに所属しており、三城の親友で、彼女の右腕のような立ち位置にいる。三城と同じく部活動は女子陸上部。三城を一番そばで支えているのが彼女であり、また、三城の恋を応援している。
 弱い人間が嫌いで、同グループの安浦のことも本当はあまり好きではない。弱さを受け入れ、強くあろうとする三城のような人が好き。
呪いやオカルトは信じたくない。

瀬川千晶(せがわ ちあき)
 出席番号二十一番。世戸グループに所属している。噂好きで、性格は口が軽い。パンクファッションを好んでおり、顔の眼帯もその一部。眼帯の下の片目には、ライトブルーのカラコンを入れている。クラスでもグループ内でも特に世戸と仲がいい。三城グループに絡まれたときは、世戸に代わって吠えている。
 お菓子好きで、よく教室で食べたり周りに配布している。部活は女子陸上部。呪いやオカルトは信じていないが面白がっている。

世戸優歌(せと ゆうか)
 出席番号二十二番。E組を代表するクール女子。美意識が高く、スタイルも良い。世戸グループの中心核。一見冷たく思われがちだが、グループ内のほかの三人がよく喋るだけ。
 同じクラス、同じ女子陸上部の三城に目を付けられており、ならばと自分も敵視している。呪いやオカルトは信じていない。

園元ここあ(そのもと ここあ)
 出席番号二十三番。E組で最も背が低い小柄な少女。口数が乏しく落ち着いた雰囲気をまとっており、淡々とした口ぶりには芯がある。その実はユーモアかつ、からかい上手。
 父親は有名な政治家で、珍しい苗字故、周囲にはバレている。実質のお嬢さま。毎日高級車で登下校しているが、目立たない場所で乗降している。家系を自慢したり自ら明かすこともなく、学校では普通の生徒として過ごしている。部活動は文芸部。高部とは親友の仲。高部と違って頭も良く、常識人。呪いやオカルトは信じていない。

高部シン(たかべ しん)
 出席番号二十四番。スポーツ万能。女子にしては高いその身長は、渉と同じ172cm。部活動はしておらず、一流のスポーツクラブに入っている将来有望な選手。しかしE組一頭が悪く、マイペースな性格で言動がユニーク。その見た目と活躍ぶりからして、男子より女子にモテる。
 既に目立つことこの上ないエースだが、上着と称してなぜか学ランを羽織っている。子供向けアニメが好きで、オタク気質な部分がある。園元のことを可愛がっており、文芸部に顔を出しては彼女の作品を楽しんでいる模様。
呪いやオカルトはあったらいいなと思っている。

谷村寿莉(たにむら じゅり)
 出席番号二十五番。言動がユニークかつ自由で掴みどころのない天然の集まり、通称『不思議ちゃんグループ』の一人。明るくゆるふわで天然みを帯びている可愛い担当。ふわふわとした雰囲気に反して発言力と説得力のある不思議な子。グループでの愛称は『ジュリリン』。
 部活動はしていないので帰宅部。放課後は玉森と一緒に美術部へ遊びに行き、美島の隣で絵を描いていたりする自由人。呪いやオカルトは信じている。

玉森和可奈(たまもり わかな)
 出席番号二十六番。グループでの愛称は『ワカナン』。引っ張り役で、グループの中心核とされているが、リーダー的意識は皆無。「うむ」と相槌を打ったり、相手を「○○殿」と呼んだりと微妙に古風でおかしな口調で話す。
 ゲーム好きの帰宅部で、放課後は美術部に遊びに行くか、近場のゲームセンターに通っている。ランキング一位のプレイヤーを抜こうと日々奮闘しているようだ。呪いやオカルトは信じている。

美島由希(みしま ゆき)
 出席番号二十七番。谷村がボケ役で、玉森がボケを広げるならば、彼女はそのまとめ役兼ツッコミポジション。アニメや漫画が好きで、特にBLを好んでいる。いわゆる腐女子。グループでの愛称は『ユキリン』。
 美術部では課題のほかに趣味でBLを描いたり読んだりしている。呪いやオカルトは占いだけ信じている。

百井凛(ももい りん)
 出席番号二十八番。詳細は上記

安浦千織(やすうら ちおり)
 出席番号二十九番。三城グループ所属。通称『チオ』。引っ込み思案な性格ゆえ、未だグループに馴染めず、言いたいことがあまり言えない。
 女子バスケットボール部のマネージャーをしており、芯を持っている桜井に憧れている。実は霊感持ちのオカルト少女。

和倉柚弦(わくら ゆづる)
 出席番号三十番。いつも黒マスクを付けているE組のアウトサイダー。たとえ体育で持久走をしようとも黒マスクは外さない。誰かと話している姿もあまり見ない。その素顔は凛々しく、大和撫子のような白い肌を持つ少女である。渉と同じ風紀委員で、どんなときも毅然とした態度で振る舞う。一人称は『僕』。E組では上位5位に入るくらい頭がいい。が、運動神経は最低レベルで、部活動もしていない。

 実はアニメや漫画、声優などが大好きな根っからのオタク。呪いやオカルトは信じていない。

橘芽亜凛(たちばな めあり)
 出席番号三十一番。梅雨の転校生。詳細は上記

その他の生徒

その他の生徒 

松葉千里(まつば ちさと)
 藤ヶ咲北高校の二年C組の女子生徒。本作の女子サブキャスト代表で
凛の親友。愛称は『ちーちゃん』。活発的で人懐っこい性格。部活動は女子テニス部。小動物が好きで、家で小鳥を飼っている。初対面でもすぐに仲良くなれるコミュ強。無愛想な渉でさえ、彼女には心を開いている。転校してきたばかりの芽亜凛とも、初日で打ち解けることに成功。だが凛と芽亜凛と三人で下校をした後、行方不明になってしまう。

 学校の帰りにたこ焼きを買って食べるのが習慣。相手に嫌われたくないと思う感情や行動を『寄生』と呼び、自身を『寄生虫』と揶揄している。芽亜凛が転校してきた日、行方不明となる。

朝霧修(あさぎり しゅう)

 藤ヶ咲北高校の特進クラス・二年A組の学級委員長。本作の男子サブキャスト代表。非常に整った顔立ちをしている男子生徒。誰よりも頭が良く、二年生全員の名前やデータはインプット済みの秀才。正確には学校関係者すべてを指すが、表向き開示は控えている。凛を遊園地に誘うが、〝偶然〟同じ日付のチケットを持っていた芽亜凛に先を越され、渉を含めた四人で行くことになる。

 文武両道。現在に至るまで常に成績学年一位を維持する優等生。また、生徒会推薦枠をトップで通過した逸材で、現在二年生の生徒会執行部も務めている。通称『一位の男』。日常的に腕時計を左手に付けている。好きな動物は猫らしいが、猫アレルギー。誰にでも優しく、困っている生徒には手を差し伸べる、頼りがいのある生徒である。

小坂めぐみ(こさか めぐみ

 特進クラス・二年A組の女子生徒。朝霧修の元カノ。クラスで最も成績が悪い。家がお金持ちの社長令嬢で、派手なピンク色のツインテールが特徴的。派手な見た目と同様に、素行も目立つA組の問題児。だが朝霧修の前では猫を被っており、迷惑をかけるのは他クラスに留めている。また、朝霧の元カノではあるが、彼女は別れていないと主張している。何よりも朝霧のことを優先し、誰よりも彼のことを想う。彼のためなら何だってできる。

 その性格は非常にわがままで、クラスではお姫様気取りのぶりっ子。成績は悪く、実際頭も悪い。一言で表わすならアホの子である。二年女子の中心人物であり、特に他クラスに取り巻きが多い。だが素の彼女は意外と淡白で、物事をはっきり言い切る強い根性の持ち主。

清水隼(しみず はやと

 二年C組の男子生徒。渉や響弥とつるんでいるいつメンの一人。基本的にはボケ役で、砕けた口調で話す。事件好きのオタクで、好きな言葉は「真実はいつも一つ」。部活動はしておらず帰宅部である。
 カラオケはもちろんのこと、音楽が好き。渉のことは『望月』、響弥のことは『響弥』と呼ぶ。
オカルトは信じていない。

林原剛(はやしばら ごう

 二年C組の男子生徒。本編での名前表記は通称『ゴウ』。六人の中じゃ唯一、一人称が『僕』。色白で痩せ型だが、見かけによらず元気でおちゃめな性格。帰宅部。
 趣味はネットサーフィン。怪談話が大好き。渉のことは『渉』、響弥のことは『神永』と呼ぶ。
オカルトはどちらかと言えば信じている。

宮部陸(みやべ りく

 二年B組の生徒。無邪気で気さくな性格の問題児。と言っても、アクセサリーや髪染めもしておらず目立った校則違反もない隠れヤンキー。校舎裏で喫煙や暴力沙汰も堂々と起こしており、見た目は好青年なため教師の目を欺いているが、E組の問題児たちよりも根が深い。
芽亜凛の転校初日に、彼女に告白した内の一人。宇野、新堂、辻とはたまにつるむ仲。

晩夏すみれ(ばんか すみれ

 二年B組の生徒。学年二位の成績を誇る優等生。元A組の女子学級委員長。二年に上がるときにB組に移り、入れ替わるようにして小坂めぐみがA組に入った。物静かで口調も性格も淡白。人付き合いが悪く、クラスでは浮いている。視力が低く、眼鏡なしではほとんど見えない。左頬を触る癖があり、また、お世辞にも綺麗とは言えない字を書く。
 朝霧修と幼稚園が一緒で、何やら因縁があるらしい。彼の前で笑顔を見せることはない。

安風龍一(やすかぜ りゅういち

 二年A組の生徒。芽亜凛の転校初日告白勢の一人。

田口健太(たぐち けんた

 二年D組の生徒。芽亜凛の転校初日告白勢の一人。

教師 

教師

石橋信弘(いしばし のぶひろ)
 二年E組の担任。大きな眼鏡にボサボサ頭を引っさげている。鬱陶しいほど熱のある教師でもなく、どちらかといえば淡々としている。生徒からの評判はよくもなければ悪くもない。長い間二年E組の担任を任されている。

東崎邦夫(とうざき くにお)

 二年C組の担任。ジャージ姿が主流の若い教師。生徒に対しても硬すぎない崩した口調で話す。千里の行方不明が発覚した後、すぐさま家庭訪問に行くなど行動力もあり生徒を思いやる気持ちも強い。

猪俣由恵(いのまた よしえ)

 保健教諭。教師と思えないほど厚化粧で真っ赤な唇が特徴。見た目に反してサバサバした振る舞いを見せる。

 男遊びが酷いという噂があり、生徒に手を出したこともあるという話も。そんな噂から影でついた品のないあだ名が『オマタ』や『オマタ先生』。

笠部淳一(かさべ じゅんいち)

 生物学担当。常に眼鏡をかけており、白衣を着ている。授業の姿勢は飄々としており、『自分だけの世界(授業)』を生徒に見せる。

 普段は温厚な様だがふとしたことから激怒、ヒステリーを起こす。何が原因で逆鱗に触れるかわからないため生徒からは苦手意識を強く持たれており評判は最悪。

植田可奈子(うえだ かなこ)

 三年C組の担任で国語科教諭。図書室の見回りなどを行なっている。生徒の贔屓が激しい。

籠尾(かごお)

​ 二年A組の担任。男性教諭。真面目で厳しい性格。

細沢(ほそざわ)

​ 二年B組の担任。女性教諭。気が弱い性格。

大越(おおごし)

​ 二年D組の担任で外国語教諭。キンキン声が特徴的な女性教諭。

その他の関係者

警察

ネコメ/金古流星(かねこ めてお)

 警視庁捜査一課の刑事。本作の狂言回し。白と金を混ぜたようなプラチナブロンドの髪とミルク色の肌、血の赤がわずかに透けた紅茶色の瞳を持つ、女性的な顔立ちが特徴のれっきとした成人男性。浮世離れした見た目に反し、口を開けばマシンガントークをぶっ放す。季節を問わずモッズコートを羽織っており、常人では到底理解できないような話をペラペラと繰り返す。神出鬼没な変人刑事。

 オカルトに特化しているため、藤ヶ咲北高校の事件に急遽呼び出された。二十六歳という若さでありながら、階級は警部補。

 楽観的で多弁な性格と常識外れな言動から厄介者扱いされているが、仕事は一流。話術に長けており、相手に喋らせるよう巧みに誘導する。己の心の内は普段から明かさない。

 色素の薄いその容姿からハーフや外国人と勘違いされるが、生まれも育ちも日本。居酒屋で好きなメニューはハツ。酒にはすこぶる弱い。初見では絶対に読めない名前故、上司から付けられた『ネコメ』というあだ名が定着している。事件に呼び出された後、長海刑事と相棒になる。オカルトはあると断言しており、藤ヶ咲北高校の伝承『呪い人』に関する重大なヒミツを知っている。同じ話を繰り返す癖がある。

 

長海十護(ながみ とうご)

 警視庁捜査一課の刑事。本作の警察官を代表するキャラクター。強行犯捜査第五係の『風田班』に所属している。藤ヶ咲北高校の事件を担当するに当たって、渉や芽亜凛と関わりを持っていく。オカルトは信じておらず、『呪い人』として広まる事件に怒りを覚えたり、犯人を必ず捕まえてやると闘争心を燃やすなど熱い正義感の持ち主。機械音痴でインターネットに疎いアナログ人間。

 階級は巡査部長。几帳面で生真面目な性格。愛用の手帳にはメモがびっしり書かれている。遺体や死体の一部を見るのに抵抗があり、また、真面目過ぎる性格故ほかの刑事らにからかわれがち。

 だが武道の実力は、並の警察官以上。立場や階級を重んじる堅物だが、ネコメにはタメ語で接する(許可はされている)。居酒屋で好きなメニューは砂肝。猫好きで、愛猫の『ユキ』を可愛がって止まない。ネコメが来てからは彼の世話役兼相棒になる。その奇人ぶりに呆れ翻弄されつつも、上手くやっているようだ。

朱野(しゅの)

 警視庁捜査一課の刑事であり警部。藤ヶ咲北高校の事件を任された。居酒屋で好きなメニューはだし巻き卵。

風田(かぜた)

 警視庁捜査一課の刑事。捜査第一課強行犯捜査第五係、通称『風田班』の班長を務める。

 愛想がなく無口気味なエリート。ネコメというあだ名を付けた人。居酒屋で好きなメニューは枝豆。

綾瀬(あやせ)

 警視庁捜査一課の女性刑事。風田班所属。正義感は強いがサバサバしている姉御肌。居酒屋で好きなメニューはキムチ。

灰本(はいもと)

 警視庁捜査一課の刑事。風田班所属。真面目な性格だが出世願望が強く、メリットとデメリットを思考しがち。居酒屋で好きなメニューはお茶漬け。

その他の関係者
警察

身内

望月果奈(もちづき かな)

 渉の実の姉であり、同じ藤北に通う三年生。ノリが良く慌ただしい性格だが根はしっかり者。凛と百合とは幼少期からの仲――幼馴染であり友達でもある。四月朔日と付き合っているが公言はしておらず、渉に問われた際は否定も肯定もしていない。
 医療系を目指しており、人を助けることが夢。

望月陽代(もちづき はるよ)

 渉の母親。

望月廉治(もちづき れんじ)

 渉の父親。海外出張をしているため、家にはいない。

四月朔日亘瑠(わたぬぎ わたる)

 藤ヶ咲北高校に通う三年生。通称『ヌギ先輩』。元気ハツラツで人懐っこく、後輩思いの良き先輩。部活動は男子バスケ部。特進クラスA組に在籍しているが、成績は悪く落ちこぼれらしい。中学の頃に上京してきて、地元の広島弁で話す。中学時は親戚の家から通っていたが現在は一人暮らし。
 渉の姉の果奈と付き合っているが、公言はしていない。同じ名前の渉のことを『ワタ公』と呼び、大切な『弟』として慕っている。

百井百合(ももい ゆり)

​ 凛の実の姉で職業は弁護士。他人に厳しく、自分にはもっと厳しい。厳かで強かな鉄の女。妹思いで姉妹仲も良好。現在は都心で恋人と暮らしているためなかなか帰ってこないが、家族のピンチには仕事を放ってでも駆けつける。渉がこの世で最も恐れている人物。

朝霧虹成(あさぎり にいな)

 朝霧修の妹。志智中学校に通う二年生。優等生を具現化したような三つ編みおさげの可憐な少女。実際、彼女の頭脳は並の高校生を超えている。だがそのキャラクター性は過激で、隙あらば毒を吐く辛辣さをまとう。兄の本性を知っている数少ない人物だが、彼に口止めされており、関わることを恐れている。正義感で動く人間が嫌いで、救いの手はただのエゴだと思っている。

 兄と同じく文武両道。成績は一位以外取ったことがない。文化系の見かけによらず武道を心得ており、習い事では柔道クラブへ、部活動では剣道部に属している。男嫌いで警戒心の塊。自分に近づいてくる者には頭から不審がり、中学生になっても防犯ブザーを常備しているほど。虹成がこうなってしまったのはすべて、兄・朝霧修のせいである。

神永詩子(かみなが ともこ)

 響弥の叔母。キツめの関西弁で話す。

萩野匠斗(はぎの たくと)

​ 萩野拓哉の弟。志智中学校に通う二年生で虹成の同級生。虹成のことが好きらしい。

萩野来未(はぎの くみ)

​ 萩野拓哉の妹であり末っ子。小学校一年生。

椎葉豊(しいば ゆたか)

​ 椎葉穂の弟。志智中学校に通う二年生で、虹成と匠斗のクラスメート。テストは一夜漬けでどうにかする派。

身内

その他の人物

茉結華(まゆか)

 砂糖をまぶしたような白い髪を持つ謎の人物。本作のヴィラン。ある人物と瓜二つで、背丈も声もそっくりだが、面影がないくらい目付きが悪い。性格、言動、身体の構造も別人のようであり、頭の良さも異なる。藤ヶ咲北高校の『呪い人』に直接関わっており、世間が呪い一色になるのを楽しんでいる。また、渉と凛に強い執着心があるようで、二人が幸せになるのを許さない。

 目を疑うような白い髪は地毛。性格はフランクで親しげである。だがその中身は暴力的かつ情緒不安定。排他的で身内には甘く、渉にも甘めに接しているつもり。

 藤北の生徒を模したパペット人形を有していたり、凛にそっくりな少女のお面を持っているなど、日常の節々から異常性が見て取れる。また、お面を被っている間は自分のことを『百井凛』と名乗るなど、言動の不気味さも目立つ。

 殺人及び犯罪知識を蓄えており、洞察力にも優れている。手先が器用で、ナイフの扱いに長ける。左右どちらの手でも自由自在に扱える両利き。格闘技を心得ており、足技が得意。常人以上に夜目が利くため、暗闇でも昼間のように見えている。

 普段から凛の口調を真似ていて、一人称は『私』。渉のことは『渉くん』と呼ぶ。死体の処理をした日には必ず悪夢にうなされるらしい。

ルイス

 茉結華の家に居候している謎の若い男。内向的で控えめな性格。眼鏡を掛けており、少し長めの髪を後ろで結っている。日中も家から出ることはほとんどなく、常にパソコンの前に鎮座していては忙しなく作業を続けている。

 茉結華の指示に従って裏方の作業を行うが、臨機応変な対応もできる頭の切れる男。機械に強く、昔から遊び感覚でハッキングなどをしていた。茉結華との出会いは偶然ではなく運命であり、自分は選ばれたのだと思っている。茉結華を愛し、茉結華を助けることが彼の使命。

トワ

 大学生で演劇部。明るく温厚的に見えて実は疑り深い性格。過去、叔父に虐待されていたことから、首の後ろに火傷の痕が複数残っている。聴覚が優れており、どんな状況でも人の声を聞き分けられたり、自在に声色を変化させることができる。
 憑依型の演者で役に対する思いは人一倍。そのための努力も惜しまない。カフェでバイトをしている。

タジロー

 茉結華の父親。みなに愛称で呼ばれ親しまれている。家にはたまにしか帰ってこない。幼少期の茉結華に武道と殺しのスキル、銃の扱い方などを教えた。

井畑芳則(いばた よしのり)

 34歳。オカルト雑誌ムイチの記者。性別を問わず未成年を好む趣味がある。

川口(かわぐち)

 テレビでも有名なオカルト研究家。

戸川正幸(とがわ まさゆき)

 日龍高校に勤める教師。芽亜凛の元担任であり元顧問。

キザキ

 強豪校として有名な日龍高校に通う二年生。一年の冬に藤ヶ咲北高校を退学した男子生徒。 実業家育ちでお坊ちゃま。海外にいたことがあり英語が得意。しかし体育と外国語以外は平均点以下。渉と因縁があるらしく、渉の心の傷となっている。藤北時代はオールバックヘアだった。同級生からは『トキテル』、渉からは『キザキ』と呼ばれている。柄が悪い一匹狼。

 人付き合いが悪く、誰に対しても警戒心を抱いている無愛想。柄も態度も悪いが、喧嘩に強いため絡む者もいない。部活動はしておらず、本格的なボクシングを習っている。運動に関してはストイックで、普段から両腕にパワーアンクルを付けている。炭酸飲料が苦手。

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