top of page

それが造られた華だとしても

それが造られた華だとしても』(それがつくられたはなだとしても)は83faKeによって制作された一次創作。
本作はR15相当の残酷な描写・暴力描写・性的描写を含むセルフオールレイティングである。

『それが造られた華だとしても』の登場人物については、「それが造られた華だとしてもの登場人物」を参照

ジャンルホラー・ミステリー
執筆サイト

概要アンカー

概要

西暦二〇一九年の都内が舞台。呪いやオカルトじみた要素も含まれており、その有無と謎を解いていくサイコサスペンス学園ホラー。
略称は造華(元々の仮タイトルが造華だったため)。

構成アンカー

構成

物語は三人称神視点で綴られている群像劇。序盤は主人公とヒロインを中心に物語は進んでいく。
カクヨムでは、各話5部構成で、各話の初回のみ名前にルビが振られている。
ノベプラでは、読みやすさ重視された文字数による区切りで、ルビは章の初回のみ振られている。

​あらすじ

物語

あらすじアンカー
物語アンカー

抜け出せない梅雨の檻。呪われた子供たち。 塗り替えたい悲惨な運命と結末を描いた、サイコサスペンス学園ホラー。

藤ヶ咲北高校の曰く付きとされるクラス・二年E組には、不幸を振りまく『呪い人』が存在する──というのは十年前の話である。
西暦二〇一九年。呪いは途絶え、不運な話も今では全く聞かない──はずだった。
二年E組に在籍する望月渉は、雨音続く六月の上旬を憂鬱に過ごしていた。そんな梅雨の時期に、クラスに転校生・橘芽亜凛がやってくる。
容姿端麗・頭脳明晰の転校生は、学校中から歓迎される存在となった。しかし彼女が優先するのは、渉の幼馴染の百井凛。
凛との距離を縮めていく芽亜凛は、その日の放課後、彼女とその親友と下校する。だがそれを最後に、凛の親友は行方不明となってしまう。

呪い、監禁、怪文書、次々消えゆく生徒たち……不穏な要素が満載の這い寄る系ホラー!
さあ、理不尽な死に立ち向かえ。

登場人物

登場人物のアンカー

藤ヶ咲北高校の生徒-主要人物

生徒アンカー

望月渉(もちづき わたる)

藤ヶ咲北高校の二年E組に所属する男子生徒で、本作の主人公。大嫌いな梅雨の時期を平穏に過ごしていたが、転校生がやってきたことで日常は徐々に侵されていく。オカルトは信じない現実主義者。『呪い人』で消えゆく生徒たちを人為的な何かが原因だと考えている。そして関わっている共通人物が芽亜凛だと知り、彼女に翻弄されつつも幼馴染と親友を守るために奮闘する。

無愛想なお人好しで、寂しがりやな性格。また、いわゆるコミュ障でもある。器用貧乏なため、放課後色んな部活に駆り出されている。通称『便利屋望月』。嫌なことははっきりと断る主義だが、やると決めたら徹底的にやる、人並み外れた献身力を持っている。洞察力に優れており、本能や直感で動くタイプ。運動神経が良く、学力も悪くない。幼少期は柔道クラブ、中学では剣道部に入っていた。
幼馴染の凛に想いを寄せている。

百井凛(ももい りん)

二年E組で学級委員長を務める小柄な女子生徒。本作のメインヒロインであり、渉の幼馴染。初日から委員長として転校生の身を任される。美しく人気者でありながらも凛を優先し慕ってくれる芽亜凛に、大きく心を許していく。事件発生後、彼女を巡って渉に警告されるが、凛は『友達』として最後まで芽亜凛を信じようとする。

明るく前向きな性格で、強い正義感の持ち主。幼少期からいじめっ子に立ち向かうなどしていた模様。そのせいか、同年代の女子や不良には嫌われがちである。委員長の仕事で、昼休みなどには校内をよくうろついている。将来の夢は警察官。柔術を習ったり、独学で護身術を勉強している。部活動は柔道部で、唯一の女子部員。すでに部員をまとめている実力者。幼少期は柔道クラブに属していた。家に『ニノマエ』という名前の愛犬がいる。

橘芽亜凛(たちばな めあり)

六月三日、藤ヶ咲北高校の二年E組に転校してきた女子生徒。本作の準主人公。彼女の言動は一貫して謎めいた雰囲気に包まれている。事のすべてを見透かすような冷めた目をしており、事実、先の先まで思考が行き届いている。凛と仲良くする一方、渉とは何度も衝突し、対立を繰り返す。また、転校初日に告白してきた神永響弥のことを異常なまでに避けている。

容姿端麗で頭脳明晰、運動神経も抜群。誰もが振り向く美少女として、学校中で噂になる。女子には柔らかい笑みを浮かべて話をする一方、男子には敬語口調で他人行儀。笑顔を見せることもなければ、愛想を振りまくこともない。転校初日から、なぜか凛に執着しているように見える。

神永響弥(かみなが きょうや)

藤ヶ咲北高校、二年C組の男子生徒。本作のメインキャストの一人であり、渉の親友。『神永分寺』という寺の息子でオカルトにも詳しく、呪い人の詳細を渉に教えた。怖がりだが呪い人とは無関係のクラスということもあり、いざというときは渉が守ってくれると信じ切っているため楽観視している。芽亜凛と保健室でふたりきりになって以降、両手に包帯を巻いている。何があったかは不明。

楽観的でお調子者な性格。平々凡々の成績を維持しており、赤点回避の天才。しかし運動面は最低レベル。体力もなければ筋力もない。友達からは、もやしだのお姫様だのといじられている。帰宅部で、放課後はよくカラオケに行っている。芽亜凛の転校初日に告白するも、見事に玉砕。諦めきれずに片思いを続けている。

用語

用語アンカー

藤ヶ咲北高校(ふじがさききたこうこう)
渉達の通う学校。都内に所在する公立高等学校。通称は『藤北』(ふじきた)。全日制課程で学年制、設置学科は普通科のみ。学期は三学期制。制服は基本的に男子はカッターシャツに学ラン、女子はベージュ色のワンピース型(夏は男子は上着が取り除かれ、女子は半袖のワンピースとなる)。

都内でも有名な進学校であるが、偏差値以外にもお金を積めば入学することが可能。政治家の子供や世間体を気にする親は、その方法で入学させることも多い。クラス分けでA組が特進クラスとなっている。

部活動(※男女別:テニス部、バスケ部、陸上部)(※共同:野球部、柔道部、弓道部、剣道部、美術部、文芸部、書道部、演劇部、吹奏楽部)。

委員会(生徒会執行部、学級委員会、風紀委員会、選挙管理委員会、図書委員会、広報委員会、放送委員会、交通委員会、体育委員会、保健委員会、文化委員会、美化委員会)。

呪い人(のろいびと)
藤ヶ咲北高校二年E組にまつわる怖い話、都市伝説、伝承。

二年E組になった生徒の中から生まれる(選ばれる)存在。その生徒(存在)に関わったものは学年やクラスを選ばず、災いや不幸が降りかかるとされる。

『呪い人』の言葉が生まれたのは今から十九年前。現象自体は今から十年前になくなっており、少なくとも死亡者は出ていない。

当時はオカルト雑誌にまで掲載されるほど話題となったが、多くの者は表向きではそんな現象は信じていなかった。しかし、その当時二年E組の生徒だった上流階級の親は、多額の金銭を抱えて学校にお祓いするように頼んだという。

その時に唯一呪いを止め、お祓いを成功させたのが神永家だった。

志智中学校(しちちゅうがっこう)

朝霧虹成の通う学校。通称『志智中』(しちちゅう)。制服は男子は学ラン、女子はセーラー服。

日龍高校(にちりゅうこうこう)

通称『日龍』(にちりゅう)。学力より運動を重視している。制服は男女共に深緑色のブレザー。

本編

本編アンカー
bottom of page