√5 呪縛編
選択を間違えてはいけないよ。
きみは誰一人だって殺せないのだから。
望月渉の通う藤ヶ咲北高校──二年E組には『呪い人』と呼ばれる奇妙な伝承があるとされていた。選ばれてしまった生徒の周りで、不幸や災い、惨事が続くというもの。しかしそれは十年前になくなっており、もう誰も信じちゃいなかった。なくなった、はず……だったのに──悲劇が再び、始まろうとしている。
それは呪いか、あるいは──
「さようなら。また逢いましょう」
踏切の音が耳を裂いた。
√4 監禁編
「止めなきゃ、──あるのと同じだよ」
やがて少年少女は動き出す。
望月渉が目を覚ますと、そこは知らない部屋だった。なぜ拘束されているのか思い出せない渉は、突如部屋に現れた✕✕にそっくりの顔を持つ、白い髪の監禁者に尋ねる。彼は自らを、茉結華と名乗った──
茉結華と過ごす地獄の監禁生活が幕を開ける。
√6 安楽編
時は動き出す。けれど、
私は闘うことをやめました。
二年E組の学級委員長・萩野拓哉は、転校生の自宅に招かれる。彼女が学校へ行きたがらない理由とは──
これは舞台を降りた少女が紡ぐ新たな物語。
√7 生贄編
「私のお願いを聞いてくれるなら、
付き合ってあげてもいいですよ」
平和な日常を掴むために、橘芽亜凛は自らを犠牲に表舞台へと返り咲く。遂に禁じ手を使った少女は、神永響弥と付き合うことになって──
だが、ふたりの関係を快く思わない者がいた。
√8 人繋編
「まさかきみは、無限にやり直せると思っているのか?」
何度やっても変わらない。必ず誰かが犠牲となる。そんな運命に嫌気が差した芽亜凛の独白を、ある人物が受け止める。芽亜凛は、協力者となった朝霧修と共に、徐々に仲間を増やしていく。しかし彼女の心には、また別の不安が広がっていた。もしかすると、これが最後になるかもしれない──
学年一位の頭脳を借りて、人と人とを繋ぐ──これは命がけの戦いだ。
√9 終着編
理不尽な死に立ち向かえ。
もう動けない。絶望する芽亜凛に手を差し伸ばしたのは、意外でもなんでもない──ただ一人の一番の味方であった。闘う気力を保てない芽亜凛は彼女に支えられながら、事態がゆるやかに動き出すのを静観する。同時に、芽亜凛からすべての情報を受け継いだネコメは、ついに表舞台へと立ち上がる。
『彼女』を救うのは誰か。『彼』を止めるのは誰か。
繰り返す悪夢に終止符を。終わってはじまる物語。
Main Character
望月 渉
藤ヶ咲北高校 二年E組
生年月日 H14年8月16日
血液型 A型
部活動なし
橘 芽亜凛
藤ヶ咲北高校 二年E組
生年月日 H14年4月11日
血液型 O型
転入日 6月3日
百井 凛
藤ヶ咲北高校 二年E組
生年月日 H14年8月9日
血液型 A型
柔道部
神永 響弥
藤ヶ咲北高校 二年C組
生年月日 H14年12月25日
血液型 AB型
部活動なし
Sub Character
松葉 千里
藤ヶ咲北高校 二年C組
生年月日 H14年6月24日
血液型 O型
女子テニス部
朝霧 虹成
志智中学校 二年一組
生年月日 H17年12月3日
血液型 B型
剣道部
朝霧 修
藤ヶ咲北高校 二年A組
生年月日 H14年10月24日
血液型 AB型
部活動なし(元バスケ部)
小坂 めぐみ
藤ヶ咲北高校 二年A組
生年月日 H15年3月3日
血液型 A型
部活動なし
Police
ネコメ
警視庁刑事部 捜査第一課
長海 十護
警視庁刑事部 捜査第一課